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コラム
2021.02.09 プログラミング言語

主要プログラミング言語一覧と説明、用途を 徹底解説

システム開発を行う際、必ずプログラミング言語が必要となってきます。

このプログラミング言語としての知識はエンジニアであれば当然大切ですが、システム開発の外注を行う際にもある程度の基礎知識を知っているととても便利です。

今回はプログラミング言語一覧と説明、用途を徹底解説します!

この記事の目次
  • 主要プログラミング言語一覧
  • 主要プログラミング言語の説明
  • 用途別主要プログラミング言語

主要プログラミング言語一覧

● HTML
● CSS
● PHP
● JavaScript
● Java
● Swift
● Ruby
● C
● Python
● R
● C++
● C#
● SQL

 

プログラミングの言語は数多く存在し、その総数は数百種類とも言われています。

 

言語によって特徴や利用用途も異なるので、自分に合った言語の選択を行う必要がありますが、中でも上の言語は非常に多くの場面で利用されています。

 

全ての言語を覚えるのは非常に大変ですが、システム関連の仕事を行う、もしくは外注をするという際は、知っておくと良いでしょう。

主要プログラミング言語の説明

どんなプログラミング言語も、特徴があり、その特性に合わせて利用する用途が変わってきます。

 

コードの入力や使い方は知らなくてもこういった基礎知識を知っていると、開発や外注を行う際に話が簡潔にまとまることがあるでしょう。

 

そのため、少しでもシステム開発に携わるのであればプログラミング言語の基礎知識を知っておくと良いです。

HTML

HTMLは「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略称で、主にホームページの骨組みを作るという大切な役割があります。

 

「ソースコード」と呼ばれるWeb上で見る事が出来るプログラムを構成する言語で、「Markup(マークアップ)」言語とも呼ばれます。

 

このMarkup(マークアップ)言語とは、「head」や「body」などのタグという印をつける事で、プログラムに組み込ませたい画像や動画を表示させることが可能となる言語です。

 

HTMLには「規格(ルール)」と呼ばれるものがあり、この規格に沿ってプログラムを構成することで思い通りに描いた動作を行うことが可能です。
HTMLの規格はW3C(World Wide Web Consortium)と呼ばれる非営利団体が制定しており、よりスムーズ且つ、品質の良いものを作成するために規格が作られています。

CSS

CSSは「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)」の略称で、主にHTMLにくっついてデザインや装飾・Webページのスタイルを構成しています。

 

HTMLでもデザインや装飾が可能ですが、かなり効率が悪くなってしまいます。そこでCSSでより簡略化されたコードを利用することにより、間違いの軽減や時間の省略を図ることが可能です。

 

そして何よりHTMLに比べてデザイン性に優れており、色・サイズ・レイアウト・印刷スタイルなどをより簡単で詳細に作成できるのがCSSの強みとなります。
CSSはあくまでもHTMLを装飾する言語として用いられているため、単体ではデザイン要素を反映することが出来ません。HTMLとCSSを組み合わせる事でより良いデザインを作成することが可能となります。

 

また、CSSもHTML同様規格があり、これもHTMLと同じくW3Cが制作と管理を行っています。

PHP

PHPは主にホームページを動的に動かすことを可能とする言語です。

 

初心者でも習得しやすいと言われている言語で、プログラミングを始めるという人に非常に人気の高い言語でもあります。需要も高いため、IT系の企業に就職する際は募集要項に「PHP必須」という場合もあるほどです。

 

「サーバーサイドスクリプト言語」とも呼ばれ、JavaScriptはWebサイトを参照にするユーザー側で処理が行われるのに対し、PHPはサーバー側で処理が行われます。サーバー側で処理を出来ると「MySQL」などのデータベースと連携することも可能なので非常に便利です。

 

また、PHPの大きな特徴としてHTMLにそのまま組み込むことが出来るので、PHPとHTMLを2つのファイルに分ける必要がなく、1つのファイルでまとめておくことが可能です。

JavaScript

JavaScriptは主に画像のスライドや拡大、フォームの入力(問い合わせなど)などWebサイト上で何かしらの動作を行う際に利用される言語です。

 

「スクリプト言語」と呼ばれる言語の一種で、元からある言語をより学びやすく、利用しやすい形になっており、簡略化されています。
CSS同様に基本的には単体で使われることは少なく、HTMLやCSSと共に利用されることがほとんどです。

 

最近のホームページの風潮として、動きや問い合わせのないWebサイトはほとんどないため、Webサイト制作の際にはほぼ必須のスキルとして考えておきましょう。

Java

Javaは世界的に有名且つ、人気なプログラミング言語の1つです。

 

Javaの最大の特徴は、OSや環境に依存をしないという点です。プログラミング言語は基本的にMacOSであったり、Windowsであったりで規則が異なります。そのため、別々のコードで書く必要があり、非常に面倒です。

 

しかし、Javaは全てに共通して対応をしているのでどの環境やOSであってもプログラムの変更を行う必要がありません。
ただし、その反面組み込みや構成が大変なため、学習などを含めて大変という部分もあります。そのため非常に需要としては高いのですが、使いこなすのには時間がかかってしまいます。

 

複雑で大変な分大きな案件で利用されることが多く、小さくな案件で他の言語が代用できる場合は、PHPなどが利用可能です。
また、個人で作り上げられたゲームとして有名な「マインクラフト」もこのJavaを利用して作られています。

Ruby

Rubyはより動的なシステム開発を行う際に用いられるスクリプト言語の1つです。日本で非常に人気が高い言語で、SNSやゲーム、アプリなどの開発に用いられることが多くあります。

Webサイトで利用されることもあり、「クックパッド」や「食べログ」などのホームページが利用していることでも有名です。
日本で親しまれやすいのには3つ理由があります。

・コーディングを行いやすい言語
・フレームワーク(Ruby on Rails)
・日本で開発された言語

 

これらの3つからより効率的にプログラミングを行うことが出来るなどの理由で人気を集めています。

 

フレームワーク(Ruby on Rails)では、たった数回のコマンド入力を行うだけでWebサイトの自動生成が可能となり、大幅な工程カットから、時間と手間、コストの削減ができるようになりました。

 

また、日本で開発された言語のため、説明書や最新情報が全て日本語で記載されており、情報取得が非常に楽な点も人気の1

C言語

C言語は非常に凡庸性が高く実行速度が速いということで人気の高い言語です。
元々はハードウェアに密着したシステム開発を行うのに利用されていましたが、他にも組み込みソフトやスマートフォンのアプリ、ゲーム開発に利用できる使い道が非常に多くあります。

 

プログラミング言語とは人間の言葉をコンピューターに理解させるために翻訳した言葉です。

 

通常、コンピューターが翻訳をしながらプログラムの実行を行う際は、同時に2つの処理を行うため実行速度が遅くなってしまいます。これを「インタープリタ方式」と呼びそれに比べC言語では「コンパイル方式」という方式を用いて実行速度を上げる事が可能です。

 

このコンパイル方式ではソースコードの段階でコンピューターが理解できるように翻訳をしておくことで、効率的に素早い実行を行うことが出来るようになります。

 

このように非常に便利で人気なC言語ですが、唯一のデメリットとして習得がやや難しいです。
メモリやCPUの知識、意図しない動作、エラーの対処などが必要となります。また、コーディングが必要となることも多いので、学ぶことが多くある言語でもあります。

Swift

SwiftはAppleが開発したプログラミング言語で、iOS7・OS X ersion 10.9以降のOSを搭載している全てのデバイス上でアプリケーション等を利用可能とします。

 

Apple社では自社製品(iPhoneやMacなど)のハードとソフトを全て自社制作しているので、Swiftの言語が習得できればコンピューターのより深い部分やハードウェアに関連するアプリを開発可能です。

 

Swiftは全て無料のオープンソースプログラムとなっているので、どのアプリも無料でソースコードを公開しています。また、第三者がそのコードを利用したり、編集などをすることも可能です。

 

作成したアプリはAppStoreを通して誰でも配信することが出来ます。
Swiftが開発されるまでは「Objective-C」という独自の言語を利用していましたが、こちらは他の言語と異なる部分が多く、習得の困難なプログラミング言語とされてきました。

 

SwiftはObjective-C、Objective-C++、C言語とも互換性があり、シンプルなプログラミング言語となっているので、プログラミング初心者でも利用しやすい言語です。

Python

Pythonは様々な分野で利用できるプログラミング言語で、WebサイトやWebサービス、アプリの開発などが可能です。中でも近年注目されている「AI」の開発に利用されているプログラミング言語の1つということで、その需要は非常に高まっています。

 

Pythonは利用できる分野が多いということもありますが、少ないソースコードを簡潔に構築することができ、誰が書いても同じようなコードを書くことが可能です。

 

また、Pythonにはシステム開発に役立つプログラムをまとめた「ライブラリ」が非常に豊富で、作りたいプログラムを簡単に作れることも人気となる要因の1つです。

 

Pythonを利用した有名サービスには「YouTube」「Googel」「PayPal」などが挙げられます。

R言語

R言語は統計やデータの解析に用いられる言語で、凡庸性が高くないため人気のある言語ではありませんでした。しかし、近年ではAIや学習ソフトの需要が非常に高まり、これを開発できるR言語も同時に需要が増えてきています。

 

・どんなOSでも利用可能
・ソースコードが難しくない
・データ解析のグラフを作る機能が豊富で簡単

 

このような3つの特徴がある言語です。
また、コメントや関数名に日本語を利用することができ、日本語で対応する数少ないプログラミング言語でもあります。
おもに機械学習や統計分析で用いられる言語となっているため、利用できる部門は限られています。

C++

C++はその名の通りC言語を拡張したプログラミング言語で、C++の上位互換にあたります。

 

そのため、C言語で出来る事はほとんどC++で出来ると考えて良いでしょう。
C言語と互換性があるのでC言語習得後に段階を踏んでC++を学習するという人が多くいます。

 

「オブジェクト指向」とも呼ばれ、プログラムを手順ではなく「モノ」の作成と操作として考える概念がある言語です。

 

・オブジェクト指向
・多重継承
・関数と演算のオーバーロード
・テンプレート
・例外処理

 

C++はC言語と比べ主に上の5つが拡張機能として追加されています。

 

C言語は凡庸性が高く、処理速度も速い言語です。C++はこれをさらに強化した言語となっているので、非常に有用なプログラミング言語と言えるでしょう。
言語の習得は難しい部分がありますが、C++を習得すると、他のプログラミング言語への理解が深まるとも言われています。

C#

C#はC++同様C言語と共通した言語と思われがちですが、実際には全く異なる言語と言っても良いでしょう。
JavaやC++と同じくオブジェクト指向と呼ばれる言語です。

 

マイクロソフトが開発した言語なため、Windows系のアプリ開発をする際に非常に便利です。
現在もマイクロソフト社が積極的に開発をしている言語ということもあり、総合開発環境・フレームワーク・ゲームエンジンなどがかなり充実しています。

 

主にアプリやゲーム、クロスプラットフォームの開発などをメインで開発することが可能です。
Javaに似ている部分が多くあるので、C#を利用する人はJavaを学習しやすくなります。当然逆もあり、Javaを利用している人はC#を学習しやすいでしょう。

用途別主要プログラミング言語

言語 使用用途
HTML Webページ/電子メール/スマホアプリ
CSS Webページ(デザインメイン)
PHP Webページ/Webアプリ/業務システム
Javascript Webページ
Java Webページ/Webアプリ/業務システム/ゲーム/Androidアプリ/ 組込みシステム
Ruby Webページ(サイト制作)/SNS
C言語 Webアプリ/OS/組込みソフト/ソフトウェア/Androidアプリ/ロ
ボット制御アプリ
Swift iOSアプリ/Macアプリ/Apple Watchアプリ/Apple TVアプリ /Webアプリ
Python Webアプリ/デスクトップアプリ/組込みシステム/機械学習
R言語 機械学習/統計解析/データ解析
C++ Androidアプリ/ゲーム/Webアプリ/業務システム
C# Webアプリ/Androidアプリ/ゲーム/デスクトップアプリ/VR・ MR/

今回ご紹介した12種類のプログラミング言語は、主に上のようなシステム開発の際に利用されます。
これらで全てではありませんが、主に利用できる言語として理解しておきましょう。