ホームページ制作に必要なプログラミング言語とは?
ホームページに限らず、Web上で何かしらの製作をするとなるとプログラミングが必要になると考える人がほとんどでしょう。一括りに「プログラミング」と言っても、実は利用する言語によって、出来る事や学ばなければいけないことが非常に大きく変わってきます。
そこで、ホームページ制作に必要なプログラミング言語についてを解説していきます!
- プログラミング言語とは
- ホームページ制作に必要な必須プログラミング言語
- ホームページ制作で役にたつ応用プログラミング言語
- プログラミング無しでもホームページ制作可能
プログラミング言語とは
プログラミングには「言語」というものがあります。
コンピューターは人間の話す言葉を理解することが出来ません。
これを言うと無機物だから当然と思うかもしれませんが、実はプログラミング言語を利用することによってコンピューターが言葉を理解してくれるようになります。
コンピューターが理解できるのは「0」と「1」で出来た2進数と呼ばれる暗号コードのみです。しかし、人間にはこれを見ただけで理解することはほとんど不可能です。
このように、人間の話す言葉と2進数を、人間とコンピューターの両方に伝わるように翻訳したものがプログラミング言語と覚えておきましょう。
言語は役割毎に分かれており、テキストを表示する、画像やイラストを構成する、アプリなどを動かす、動画を構成するなど、1つ1つの言語で異なる働きを行います。
ホームページ制作に必要な必須プログラミング言語
ホームページを制作する際に、必ず必要になるプログラミング言語は3つあります。
• HTML
• CSS
• JavaScript
それがこの3つとなっており、HTMLなどは聞いたことがあるけど、実際にどんな言語なのかはわからない、そもそも聞いたことが無いという言語もあるでしょう。
基本的にはこの3つの言語+αでホームページは構成されていることがほとんどです。
HTML
ホームページに限らず、プログラムの中で非常に多く組み込まれることが多いのが「HTML」です。
HTMLは「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略称で、主にホームページの骨組みを作るという大切な役割があります。
「ソースコード」と呼ばれるWeb上で見る事が出来るプログラムを構成する言語で、「Markup(マークアップ)」言語とも呼ばれます。
このMarkup(マークアップ)言語とは、「head」や「body」などのタグという印をつける事で、プログラムに組み込ませたい画像や動画を表示させることが可能となる言語です。
HTMLには「規格(ルール)」と呼ばれるものがあり、この規格に沿ってプログラムを構成することで思い通りに描いた動作を行うことが可能です。
HTMLの規格はW3C(World Wide Web Consortium)と呼ばれる非営利団体が制定しており、よりスムーズ且つ、品質の良いものを作成するために規格が作られています。
CSS
CSSは「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)」との略称で、ホームページでは主にHTMLにくっついてデザインや装飾、ホームページスタイルを構成しています。
HTMLでもデザインや装飾が可能ですが、かなり効率が悪くなってしまいます。そこでCSSでより簡略化されたコードを利用することにより、間違いの軽減や時間の省略を図ることが可能です。
そして何よりHTMLに比べてデザイン性に優れており、色・サイズ・レイアウト・印刷スタイルなどをより簡単で詳細に作成できるのがCSSの強みとなります。
CSSはあくまでもHTMLを装飾する言語として用いられているため、単体ではデザイン要素を反映することが出来ません。HTMLとCSSを組み合わせる事でより良いデザインを作成することが可能となります。
また、CSSもHTML同様規格があり、これもHTMLと同じくW3Cが制作と管理を行っています。
JavaScript
JavaScriptは主に画像のスライドや拡大、フォームの入力(問い合わせなど)などホームページ上で何かしらの動作を行う際に利用される言語です。
「スクリプト言語」と呼ばれる言語の一種で、元からある言語をより学びやすく、利用しやすい形になっており、簡略化されています。
CSS同様に基本的には単体で使われることは少なく、HTMLやCSSと共に利用されることがほとんどです。
ホームページ制作の必須項目として紹介をしていますが、絶対に無いと制作出来ないというわけではありません。
しかし、最近のホームページの風潮として、動きや問い合わせのないホームページはほとんどないため、ほぼ必須言語として考えて良いでしょう。
ホームページ制作で役にたつ応用プログラミング言語
HTMLやCSS、JavaScriptはホームページにおいて必須言語でしたが、それ以外にもホームページをより良くすることが出来る言語があります。
• PHP
• Ruby
• Java
これらの言語を利用することで、他のホームページとは違った差別化を図ることが出来たり、ユーザーにより良い印象を与える事が出来るホームページを作ることが可能となります。
PHP
PHPはJavaScript同様、ホームページを動的に動かすことを可能とする言語です。
初心者でも習得しやすいと言われている言語で、プログラミングを始めるという人に非常に人気の高い言語でもあります。
需要も高いため、IT系の企業に就職する際は募集要項に「PHP必須」という場合もあるほどです。
「サーバーサイドスクリプト言語」とも呼ばれ、JavaScriptはWebサイトを参照にするユーザー側で処理が行われるのに対し、PHPはサーバー側で処理が行われます。
サーバー側で処理を出来ると「MySQL」などのデータベースと連携することも可能なので非常に便利です。
また、PHPの大きな特徴としてHTMLにそのまま組み込むことが出来るので、PHPとHTMLを2つのファイルに分ける必要がなく、1つのファイルでまとめておくことが可能です。
Ruby
Rubyはより動的なホームページを制作する際に用いられるスクリプト言語の1つです。ホームページなどのWebサイトよりは、SNSやゲーム、アプリなどの開発に用いられることが多くあります。
日本で非常に人気の高い言語で、「クックパッド」や「食べログ」などのホームページが利用していることでも有名です。
日本で親しまれやすいのには3つ理由があります。
• コーディングを行いやすい言語
• フレームワーク(Ruby on Rails)
• 日本で開発された言語
これらの3つからより効率的にプログラミングを行うことが出来るなどの理由で人気を集めています。
フレームワーク(Ruby on Rails)では、たった数回のコマンド入力を行うだけでWebサイトの自動生成が可能となり、大幅な工程カットから、時間と手間、コストの削減ができるようになりました。
また、日本で開発された言語のため、説明書や最新情報が全て日本語で記載されており、情報取得が非常に楽な点も人気の1つです。
Java
Javaは世界的に有名且つ、人気なプログラミング言語の1つです。
Javaの最大の特徴は、「OSや環境に依存をしない」という点です。プログラミング言語は基本的にMacOSであったり、Windowsであったりで規則が異なります。そのため、別々のコードで書く必要があり、非常に面倒です。
しかし、Javaは全てに共通して対応をしているのでどの環境やOSであってもプログラムの変更を行う必要がありません。
ただし、その反面組み込みや構成が大変なため、学習などを含めて大変という部分もあります。
そのため非常に需要としては高いのですが、使いこなすのには時間がかかってしまいます。
複雑で大変な分大きな案件で利用されることが多く、小さくな案件で他の言語が代用できる場合は、PHPなどが利用可能です。
また、個人で作り上げられたゲームとして有名な「マインクラフト」もこのJavaを利用して作られています。
プログラミング無しでもホームページ制作可能
ここまでプログラミング言語について解説をしてきましたが、実はプログラミングについて知らなくてもホームページの製作は可能です。
WordPressなどの外部サービスを利用すると、テーマと呼ばれるWebデザインを購入して反映することで誰でも簡単にホームページの立ち上げができます。
現在Webサイトの3割はこのWordPressを使ったものと言われているほど人気です。
ただし、やはりこういったサービスは他のサイトやホームページと似やすかったり、どうしてもブログのようなデザインになってしまうという点があります。
そのため、企業でしっかりと差別化されたホームページを欲しいという場合は、プログラミングを利用したホームページ制作を行うのが良いでしょう。