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2022.11.28 アプリ開発

アプリ開発会社を選ぶポイントを徹底解説!

アプリの開発には、プログラミングに関する知識・技術が求められるため、社内にITエンジニアが在籍していない場合は、専門の会社にアウトソーシングすることも検討する必要があります。

そういったアウトソーシングする際は、選ぶポイントや探し方が分からないことが多くあると思います。

今回は、アプリ開発会社を選ぶ際のポイントや、探し方のポイントなどを豊富に解説・紹介します!

この記事の目次
  • ベンダー・開発ベンダー・開発会社の違い
  • 選定ポイント
  • アプリ開発を依頼する時の注意点
  • まとめ

ベンダー・開発ベンダー・開発会社の違い

アプリ開発会社について触れる前に、開発会社と同じ意味で捉えがちなベンダーと開発ベンダーとの違いについて解説していきたいと思います。

 

・ベンダー…製品やサービスをユーザーに届ける会社

・開発ベンダー…システム・アプリなどの開発と販売を両方を行う会社

・開発会社…システム・アプリなどの開発のみを担当する会社

 

ここでいうベンダーとは、販売会社のことを指していて、幅広い意味で使われることが多いです。

 

IT業界もベンダーに該当しますが、正確にはIT業界は少し異なる性質を持っています。

開発ベンダーは、システム・アプリなどの開発と販売の両方を行う会社です。

 

IT業界では、メーカーとベンダーの境界が曖昧になっている会社もあって、どちらか判断しにくい会社も少なくありません。

 

それが、ベンダーと開発ベンダーと開発会社を混同してしまう要因の1つと考えられています。

 

ちなみに、メーカーは製造の役割を担う会社のことです。

選定ポイント

アプリ開発の企業は、今やたくさんあります。

 

そういった中で、自分の理想のアプリ開発をしてくれる企業を探すのは、難しくなっています。

 

そこで、企業選びの参考になるようにたくさん挙げているので、そちらを参考に企業選びをしてみてください!

費用について

制作料金が明確かどうかも重要なポイントです。

 

初期の段階では企業内容もまとまっていないため、概算でしかわからない場合もありますが、要件定義もされて発注する前の段階で出てくる見積りは、何にどのくらい費用がかかるのか明確になっているはずです。

 

かなり話を詰めた状況の中で“開発費一式”というような曖昧な見積りをするところは選ばない方が無難です。

 

アプリ開発だけに限らず、外注はいかに無駄なコストを抑えられるかどうかが大事になってきます。

 

料金体系を確認する際には、わかりやすい仕組みになっているかをチェックしてみてください。

 

一社だけを見ていきなり依頼をするのではなく、ほかの依頼先と比較するために見積書を作ってもらうのが望ましいです。

 

見積書を作成してもらったら、その内容が分かりやすいものかどうかもチェックするとよいでしょう。

 

アプリ開発にかかる費用相場は、アプリのジャンルによって変わってきます。

 

例)

・ニュースを伝えるメディア系のアプリ→500万円程度

・残高照会や口座取引などができる金融系アプリ→3,000万円程度

・基本的には〇十万円〜〇百万円で収まるのが多い。

 

自社の扱う業界のアプリ開発の費用相場をそれぞれチェックすることは大切です。

 

アプリ開発の費用(開発費)=「作業単価×作業時間+固定費用」

  アプリのジャンル 費用相場
EC系 100万円~300万円程度
コミュニケーションツール 100万円~500万円程度
ゲーム系 300万円~1,000万円程度
チャットボット系 50万円~100万円程度
管理ツール系 50万円~300万円程度

技術

依頼する会社が、アプリに搭載する機能やUI(利用者と製品やサービスとの接点のすべてのこと指す)を実現できる技術をもっているかどうか確認するポイントです。

 

一番手っ取り早い方法は、自社と同じ分野で、似通った内容の依頼を受けた実績を確認することです。

 

似たような案件での開発実績があれば、自社の依頼をこなすために必要なスキルをある程度持っていることが分かります。

規模

業者の規模は大手から中小企業・フリーランス・個人事業主まで数多く存在します。

 

一概に大手のほうが優れているということはありませんので、サービス内容や過去の実績などを幅広く情報収集し、依頼の際は十分に比較検討することをおススメします。

 

大規模案件の場合はコンペなども視野に入れ、一括見積りを取ることも有用でしょう。尚、「Webシステム・ソフトウェア開発業者の比較」のページもぜひ参考にしてください。

運用

運用(開発後のサポート)までしてくれるか?確認することです。

 

理由としては、アプリは開発して終了ではなく、機能追加やバグ修正・OSアップデートへの対応など、運用後も手をかける必要があるからです。

 

「保守の体制を組んでもらえるか?」「機能追加等があった場合の依頼手順はどうするのか?」「運用費用などのランニングコストは?」など開発会社側のサポート体制を比較してみましょう。

 

また、自社でエンジニアを抱いていて開発後の運用を自社で行いたい場合、もしくは、運用や保守を専門とする別会社に運用を任せたい場合などは、ソースコードなどの情報を開示してもらえるかどうかも予め確認しておくと安心です。

プラスアルファの提案をしてくれるか

こちらの希望する要件を聞いてもらった上で、制作会社の立場から適切な提案がされるかというのがポイントになります。

 

力のある制作会社であれば過去の経験や技術面から、こちらが考えていることに対して、プラスアルファの提案をしてもらえるはずです。

 

要件を伝えても見積書しか出てこないような場合は避けたほうが良いでしょう。

自社のアプリ開発ニーズとマッチした実績があるか

自社のアプリ開発ニーズとマッチした実績があるのかを確認することです。

 

理由としては、自社のニーズとマッチする実績をもつアプリ開発会社であれば、要望を伝えた際に、想定していなかった細かい部分や妙案をもらえる可能性が高くなるからです。

 

〇〇機能があったほうがユーザーに使ってもらえる。逆に、この機能はいらないのでは?など、自分の視野だけでは見えてなかった点をアドバイスしてくれると安心感につながります。 

 

どんな開発ジャンルが得意なのか?得意な業界はどこか?比較検討は大事

サポート体制がしっかりしているか

スマホアプリは一度作ったら終わり、ということはほとんどありません。

 

後からバグ修正を行うこともあれば、ユーザーの声を反映してバージョンアップを行うこともあるでしょう。

 

したがって完成後も依頼した会社とお付き合いが続くと考えてよいでしょう。

 

単に依頼者と制作会社という関係だけでなく、ビジネスパートナーとして一緒に考えてもらえるようなサポート体制がしっかりした会社であればベストです。

コミュニケーションを円滑に行えるか

コミュニケーションを円滑に行えるかを確認することです。

 

理由としては、密な連携をとることは、アプリ開発を成功させるために必須だからです。

 

アプリ開発を開始すると、今どんな進捗なのか?問題なく進んでいるか?など、確認すべき点が山ほど出てきます。

 

「どのようなコミュニケーション体制をとっているのか?」「日々の連絡手段は?」など、開発側のコミュニケーション方法を確認しましょう。

 

自社とコミュニケーションがうまくとれそうな企業はどこか?比較検討することは大事

また、日次で質問や進捗確認ができると、日々の漏れがなくなり安心に繋がります。

 

メールのやり取りでも問題ありませんが、チャットツールやタスク管理ツールなど、簡単にコミュニケーションがとれるツールを使えるか?確認してみるのもおすすめです。

アプリ開発を依頼する時の注意点

ここまで、いろんなアプリ開発会社の選定ポイントを解説してきましたが、実際にアプリ開発会社にどんなことに注意するのかとても大事になってきます。

 

アプリ開発を依頼する時の注意点を解説しているので、これを気にしっかりと理解して置きましょう!

要件を言語化できる状況にしておく

要件を言語化できる状況にしておくことや、やりたいこと・目指したい方向を言語化できる状態にするということです。

 

目的が定まっていないまま開発を進めていくと、お互いに認識齟齬が起こり得るからです。

 

「ここは言わなくても伝わっているだろう」「普通はこうするだろう」という認識はトラブルの原因となります。

 

イメージを伝える際は少し細かすぎるくらいに疎通を計っていきましょう!

 

アプリ開発を依頼する中で、イメージの共有が難しい場面も出てきます。

 

そのような場合は言葉だけの説明に頼らず、可視化できるもの(ベンチマークやイメージ図、キャプチャなど)を見せれるようにしましょう。

 

アプリ内の動きや表示方法など、具体的なイメージに近いものを共有できると、アプリ開発会社側との疎通がスムーズになります。

予算を決めておく

予め予算の上限を決めておくことで、予算内での最適な提案をアプリ開発会社側からしてくれるからです(この機能をつける場合は予算を超えてしまうが、この機能をこの機能に代替すれば予算内に収まるなど)

 

費用が沢にあれば選択肢の幅も広がりますが、多くは限られた予算の中でアプリ開発を行います。

 

アプリ開発にかける予算を明確化することで、アプリ開発会社から適正な提案をもらえるようになります。

 

事前に予算の上限を決めておくようにしましょう。

 

もし、事前の予算確保が難しく、見積後に予算確保を行いたい場合。アプリ開発にかける大まかな金額規模をアプリ開発会社へ伝え、2〜3パターンを見積作成してもらえないか?と交渉してみるのもよいでしょう。

スケジュールリミットを決めておくこと

理由としては、予算に合う提案をしてもらえた場合にも規模感やリソースの関係で想定通りのスケジュールに収められない場合があるからです。

 

自社が理由とするリソース時期や、最長でもここまでならリソース時期を伸ばせる。といったバッファーをもたせたリミットをつけておくと安心です。

 

もし、スケジュールを第一に優先する場合では、アプリ開発会社側から、優先する機能を先にリソースするなど、フェーズを分けた提案をしてもらえることもあります。

 

「この時期までにアプリをリソースしたい」といった明確な想いがある場合は、その旨アプリ開発会社に伝えるようにしましょう。

まとめ

アプリ開発会社を選ぶ際は、とても多くの企業があるため企業選びに困ることでしょう。

 

ただお金の部分だったり、自分のニーズの部分などをしっかりと、自分たちの理想通りのアプリにするために企業選びは大切になるので、今回挙げたポイントに注目して選ぶのも1つの手段です!

 

またアプリの依頼をする際にも予算だったり、スケジュールの部分だったりと、気を付ける部分もあるので、企業選びも慎重になるフェーズですが、実際に企業に依頼するときの注意する部分も気を付けるようにしましょう!